久しぶりのヒッチは首尾上々

朝、期日前投票を行ってから、１０時３０分に自宅を出発。
国道五十号まで自転車で移動し、セブンイレブンの駐車場からヒッチハイク開始。

初めに乗せていただいたのは、50代のカップル（？）でした。決して夫婦ではないようです。よくよく話してみると、父がお世話になっていたらしい。世間は狭いなぁ。このカップルに佐野藤岡ICの入り口まで乗せていってもらう。

しかし、料金所の前でおろしてもらった瞬間、しまったと思いました。佐野藤岡ICは国道50号から車が流れてくるのだが、合流区間から料金所までが短く、駐車できるようなスペースがない。これではたとえドライバーが乗せたくても車を止めることができないんです。

仕方がないので、料金所を越えてたところで捕まえようと思い、スタスタゲートに近づくと、「ゲートは通らないでください」とどこからともなく、スピーカーで注意されてしまいました。やむなく元の位置に戻りましたが、はて、どうしたものか。

しばらく考えていると、どうやら係の方が近づいてきましたので、事情を説明したところ、下道にでる裏道を案内してくれました。仕方ない、佐野藤岡ICでヒッチハイクすることはあきらめました。

ここで選択肢は二つ。一つは国道4号線でヒッチハイク、ひたすら北上を目指す方法です。ただ、目的地が盛岡ということを考えると一般道ではおそらく今日中には着かないでしょう。もう一つの選択肢は、近くの佐野サービスエリアまで移動し、そこで乗せてくれる車を探す方法です。ただし、佐野藤岡ICから佐野サービスエリアまでは徒歩では一時間かかります。

悩んだ末、佐野サービスエリアまで歩くことに決めました。天気もよいし、散歩がてら田舎道を歩くのも悪くない。高速に沿って、テクテク歩き始めましたが、これが結果的にはよい判断だったようです。

一時間ほど歩いて、佐野サービスエリアに到着。裏の関係者用通用口からこっそり入りました。時間がもったいないので、すぐに次のサービスエリアである上河内サービスエリアとスケッチブックに掲げて10秒後。
なんといきなり車が止まってくれました。ちょっと信じられなかったのですが、念のため「OKですか？」と訪ねると、いいよ！と。その方は靴の小売業の方で、郡山まで向かわれる所だとのこと。ナイスミドルのかっこいい男性でした。
郡山の手前のサービスエリアとなると、那須高原になります。そこまで順調に運んでいただき、ドロップしてもらいました。

お昼を食べていないことを思い出し、一旦昼食。那須高原SAで唐揚げ丼を頂きました。お手洗いと水分補給をしてから、時間がもったいないので、またすぐに次のサービスエリアである安達太良SAを掲げること3分。
奇跡です。またすぐに止まってくれました。今度はタバコ関係の組合の方でして、非常に親切な方でした。いやー、デモ知りませんでした、日本でもタバコの葉を作ってるんですね。タバコを分解したとき、黄色い葉と茶色い葉が混ざっているらしいのですが、たしか茶色いのが日本産の葉っぱだということです。またひとつ、賢くなりました。

行き先は山形とのことでしたので、国見SAにてドロップしてもらいました。さて、いつもここが鬼門です。東北道で国見SAから先に行く車は大きく３つに分類されます。一つが山形に向かう車。もう一つが仙台市内で降りる車。最後が岩手方面まで行く車。特に仙台で降りてしまう車が多く、次の岩手方面のサービスエリアである長者原SAに向かってくれる車自体が少ないように感じられます。ナンバーも多いのは宮城、あるいは山形ナンバーが多いですね。

国見SAではそんなわけでなかなか乗せていただける方と巡り会えませんでした。標高がそれなりに高いせいか暑さはそれほどでもないのですが、日差しがじりじりと照りつけるのは地味に体力を奪っていきます。途中、桃＆バニラソフトクリームで補給しましたが、立っているだけでも結構しんどいですね。

国見で約2時間ほど待ちましたでしょうか。突然、後ろから声をかけられました。先ほどソフトクリームを買った売店のおばちゃんです。どうやら僕がなかなか拾ってもらえないのを見て、お客さんにそれとなく声をかけてくれていたみたいです。その売店には毎週くる常連の畜産業のおじさんがいて、その方が乗せてくれるとおばちゃんが教えてくれました。ああ、正に地獄に仏ですね。おばちゃんにもお礼を言いつつ、畜産業のおじさんにもよろしくお願いしますと平身低頭に挨拶。そのまま4トントラックの助手席に乗せてもらいました。

畜産業のおじさんは御年63才の方で、なんと朝、品川を出てずっと運転してきたとのことです。これを、多いときは週4回、43年間、往復してきたと。頭が下がります。ただ、このおじさん、岩手なまりが激しく、会話の6割程度しか理解できませんでしたが。。。ちなみにおじさんもなんと盛岡で降りるとのこと。岩手大のあたりでドロップしてくれるのがいいとのことで、そこまで約4時間、ずっと乗せてもらいました。

ただ、さすがに世間ではもうリタイアしててもおかしくない年、だんだん口数が少なくなっていき、最終的には眠たそうになってきました。これは危ない。なんとかもり立てようと、色々話題を探したのですが、まったく食い付いてこないばかりか、ついにはパーキングエリアで一旦仮眠という事態に。。。。こちらは急いでいないので、まったく問題ないのですが、おじさんの体調が心配です。

30分ほど休んで、リポビタンDを飲んで、少し回復したようでして、そこからはもう岩手大まですぐでした。おじさん、疲れているところ送ってもらってどうもありがとうございました。

僕は岩手大から友達の職場までこれまた1時間程度歩き、飯を食って、友達の家に泊まる予定です。何はともあれ、今日中に無事についてよかった。乗せてくれた人、乗せてくれなかった人、売店のおばちゃん、すべての人に、感謝。

ちなみに、ヒッチハイクでは目立つことも大切なので、今日はこれを着て移動してました。

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タバコのおじさんはコノジャージのお陰で止まってくれたみたいです。
今度はどういう格好でトライしようかな。