スキーとネットとロードバイクと旅。

群馬で自由人からリーマンになった恋する男の趣味に生きるブログ。

桐生を考える。

最近、県外から桐生に仕事で引っ越してきた人と話す機会があった。
「他から引越ししてきた人から見て、桐生、どう?」
「うーん、そうですねー。」
「何もないでしょ?」
「いや、良い町だとおもいますよ。」
この会話をしていて、ハッと思った。その土地に住む俺が桐生を否定している。いつの間にか、桐生地元人と同じ感覚に自分がなっていたことに気づかされた。

そこに住む人がその土地を否定していたら、一体だれがその土地を盛り上げるんだ?ダメだダメだと言っているだけじゃ、ダメなままなんだ。何もないなら、何か作らないと。

織物が最盛期の頃、儲けていた旦那衆はその金を次の事業に投資せず、仲町の飲み屋につかって、女を囲った。いつまでも絹織物の需要がある訳じゃない。ユニクロでシルクの製品がどれだけあるんだ?シルキードライだって中身は化繊だよ。

もし桐生が今もなお絹織物にこだわるなら、多分ずっと、何も変わらない。新しい産業を生み出さないと。

そういう意味では、長野の諏訪市はすごく参考になる。
諏訪は以前は製糸業が盛んだったけど、今は日本のスイスと言われて、セイコーの本社がある、時計産業の中心地だ。こういう流れが桐生でもあるといいんだけど。

桐生を考える。悩ましい。