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群馬で自由人からリーマンになった恋する男の趣味に生きるブログ。

cx-5インプレッション⑤ スカイアクティブエンジン

かなりお久しぶりになってしまいましたが、cx−5のレビューの続きです。

とはいえ、乗り換えてからもう1年が経ってしまい、走行距離も20,000kmを超えてしまいました。一年で20,000㎞は世間的には走っている方なんでしょうね。まあ、もっと走っている方は年30,000㎞とか40,000㎞とか走っておられるようですが、群馬あたりだと年関10,000㎞前後が普通のようです。

レビューをサボっているうちに、cx-5も新型が出て、cx-3というまた別のモデル(デミオのクロスオーバーモデル的な)も発表されて、またトヨタもディーゼルのプラドを投入すると発表があったりと、ディーゼル復権!って感じです。

ディーゼル車のラインナップが増えてきた理由の一つが排ガス規制値を技術革新でクリアできるようになってきたのがあるわけですが、個人的に思うのはそれと同時に以前のディーゼルにはなかった加速感がディーゼルエンジンでも楽しめるようになってきたのが世間ウケしている理由なのかな、ということです。それにガソリンに比べて安価なディーゼルは燃費もまずまず。僕が購入を決めた最大の要因はやはりこのスカイアクティブ技術フル登載のディーゼルエンジンでして、今回はそこについて触れたいと思います。

低回転時のモリモリ出てくるトルクと高速域でもなかなかの加速力

ディーゼルエンジンといえば昔から低回転時のトルクの太さが有名でした。昔に乗っていたディーゼルエンジンのパジェロも低い回転数の時はそこそこ力があって、さらにスーパーセレクト4WDなんかも備えてたから悪路での走破性には自信も定評もありましたよね。

でも当時のディーゼルは高速回転域は弱くて、だらだらした上りが続く高速道路だと大人4人乗ってしまうとべた踏みでも時速100km行かない時がありました。それだけ、高速回転ではパワーが無いんですよね。それに低回転時もトルクは太くても加速はもっさり。車体が重たいこと影響していたと思いますが、走り出しや高速の合流は結構アクセルを踏み込まないといけない感じでした。

そのイメージを持ったままcx-5に乗ってみると、ガソリン車と勘違いします。それだけかつてのディーゼルエンジンが持っていたモッサリ感がなくなっています。このクラスの車の走り出しとしてはガソリン車とくらべて遜色ありません。もちろん、車体は1.5tありますので、どうしても出だしは小型車に比べればもたつきますが、ちょっと回転数をあげればすーっと出てくれます。

なにより感動したのは高速での走行でした。比較対象が昔のパジェロや実家のボルボV40 なので余計に感じるのかもしれませんが、高速道路合流の加速車線でグイッとアクセルを踏み込むとシートに背中が押し付けられる感じが何ともステキ。アクセルワークにスムーズに反応してくれるので追い抜きも含めてとても走りやすいです。

 燃費は言う事無し!高速ならリッター20kmも可能!

僕の場合、通勤で使っている時に走る道は田舎の郊外の道。信号もそれほど多くなくて更にうちの会社は定時が早いおかげもあって、燃費はかなり良いです。春秋ならエアコンをつけなくて済むのでリッター15Km、夏冬でもリッター14㎞くらいは走ります。燃費はいわゆる満タン法で測っているので、燃費計ではもっと良いですね。

2〜300Kmくらい走るとDPF燃焼が入るのでガクッと燃費か落ちます。上記の燃費はそれを含めての数値ですね。DPFとはディーゼル・パーティキュレート・フィルターの略。パーティキュレート・マターは最近話題のPM2.5のPMの部分。日本語だと粒子状物質ということで、それを除去するフィルターがあって、だんだん溜まってくるから、燃やして除去する作業がDPF燃焼。この仕組みのおかげで排気ガスが綺麗で排ガス規制もクリアできてるんですね。

前述したように、春秋なら燃費は伸びますが、高速なら更に伸びます。去年の5月に群馬から岩手まで片道500Km往復1,000Kmの旅に出かけたのですが、クルーズコントロールを使い速度は時速90Km固定、エアコンオフで日中走り続けました。結果、平均燃費は21Kmまで伸びました。ガソリンと軽油の価格差を考えると、プリウスも顔負けの燃費じゃないかと思います。まあ、プリウスの場合は高速よりも街乗りでの燃費を重視した設計かとは思いますが。

良くできたエンジンだと思う。後は信頼性。

スカイアクティブのディーゼルエンジン、とても良くできたエンジンだと僕は思います。もちろんスポーツカーほどの加速はないけれど、このタイプの車のエンジンとしてはとてもバランスが取れてて、昔のディーゼルの欠点を払拭した様な、まるでディーゼルっぽさを感じさせないエンジンです。

開発の一番のポイントは圧縮比率を下げたことによる効率化と軽量化ということなんだけど、気になるのはこれからの信頼性かな。もちろんテストはしてるんだろうけど、これからの10年20万キロ乗ろうと考えた時に、この新しいタイプのエンジンの信頼性がどこまであるんだろうか、と少しは気になりますよね。例えばランクルなら昔からある車で今も10年以上前のランクルが世界各地で走ってるのを目の当たりにするから、あんまりそういう不安はないんですが。その辺が気になるところでしょうか。

さて、次回はミッション関係をレビューします。なるべく早くやりますんでよろしく!